名古屋から福井・永平寺への日帰りツアーを実施。
参加者たちがたっぷり秋を満喫【ツアーレポート】
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ビジネス機など小型機の拠点空港として使われる県営名古屋空港。8名のツアー参加者たちは手際よく手続きを済ませ、スムーズに搭乗。
機体は川崎重工製「Kawasaki BK117」、セントラルヘリコプターサービスが運航する、ドクターヘリにも使われる機体で、エンジンを2つ積んだ「双発機」です。
午前9時過ぎ、快晴の空へと飛び立ちました。
県営名古屋空港から永平寺までは車ではおよそ2時間半、電車では5時間以上かかる道のりを、景色を堪能しながら渋滞知らずでひとっ飛び。
地上や飛行機では味わえないヘリコプター独自の高さからの景色が広がり、参加者たちは眼下の田園風景や色づき始めた山々、琵琶湖上空からの眺めを楽しみながら、約45分で福井県永平寺町に降り立ちました。
現地にはZ-Leg™︎と運航会社のスタッフ計3名が待ち受け、離発着場の安全を確保。空の旅を楽しんだ参加者8人は「見事な景色でした」「あっという間でしたね」と驚いた様子で降り立ちました。
周辺住民にも事前にヘリ発着の知らせが届いたため、見学に訪れた親子も。「いつかヘリに乗ってみたいです。このようなサービスが広がるといいですね」と話していました。
滞在時間は約5時間。参加者は加藤さんの案内で、戦国時代に朝倉氏五代が約100年間にわたり越前の国を支配した城下町跡である「一乗谷朝倉氏遺跡」を散策。名物の「越前そば」や「ソースカツ丼」を味わった後、永平寺を訪問しました。
その後、福井が誇る「黒龍酒造」が永平寺町の九頭竜川沿いにオープンした、酒文化を伝える新複合施設「ESHIKOTO(えしこと)」も訪ねました。
米紙ワシントン・ポストが「人混みを避け、2024年に旅すべき場所」として「世界各地の最もスピリチュアルな地域の一つ」と挙げた福井県。その主な観光地として紹介された大本山永平寺は、道元禅師が1244年に開いた禅の修行道場です。770年以上の歴史と荘厳さの中、曹洞宗の大本山として全国から集まった修行僧が行に励んでいます。
これまで関西からの観光客が多かったという永平寺ですが、2024年3月に北陸新幹線の金沢〜敦賀間が開業した影響もあり、今年は関東からの拝観者が増えているそうです。昨今の世界的な「禅」人気もあってか、国内だけでなく、海外からの観光客も見られました。
今年は夏が長く続いた影響で、紅葉は色づき始めたばかり。冬は雪深く寒さも厳しい地域ですが、秋晴れの暖かい日差しが差し込んでいました。
永平寺の見所として有名な「傘松閣(さんしょうかく)」の天井画、別名「天井絵の大広間」にも観光客が見入っていました。著名な画家144名による230枚の花鳥彩色画は、永平寺のシンボルです。
渋滞がない移動手段を利用したことで、時間を効率的に、たっぷり使えたのも好評でした。通常なら日帰りではタイトな旅程を、ヘリコプターと、ガイドの加藤さん運転のジャンボタクシーで効率的に観光することができました。
5時間の旅程を終え、再び離発着場に戻ってきた参加者の方々に話を聞きました。
「本当に素晴らしいヘリコプターの旅を経験し、感謝の気持ちでいっぱいです。到着後もベテランガイドの素晴らしい案内で、現地の観光スポットを堪能できました。永平寺は広大で圧巻でしたね。これから車を運転して帰るとなると大変ですが、40分程度で名古屋に帰れると思うと気が楽で、とても楽しめました」(50代・男性)
「息子と孫と三世代で搭乗させていただきました。初めてのヘリコプターで、怖いのではないかと心配していましたが、乗り降りもサポートしてもらい、機内はとても快適でした。移動で歩かなくて済んだ分、永平寺でたくさん歩いて観光することができました。三世代の旅で、最高の思い出になりました」(80代・女性)
「初めてのヘリコプターは揺れもなく景色もよく、快適に過ごすことができ、移動で疲れることもなく、大変楽しい、充実した旅になりました。ガイドさんに永平寺や一乗谷などの見どころを案内していただけたのもありがたかったです。また機会があれば参加したいですし、周囲にも勧めたいと思います」(30代・女性)
秋の日帰りツアーは、紅葉という季節の美しさも相まって、参加者たちの記憶に残る旅となったようです。参加者たちは再びヘリに乗り込み、帰路につきました。
「移動時間を削減するだけでなく、移動そのものが体験になるのがZ-Leg™︎の魅力」と語るのは、川崎重工でZ-Leg™︎を立ち上げた堀井知弘。「移動の選択肢が増えると、観光の幅も広がります。今後の展開にもご期待ください」と語りました。